より充実したドライビングシミュレーターの提案ーCarSimとT3Rとの連携

VehicleSim

2022.02.01

自動車業界におけるドライビングシミュレーターは、既に多くの現場で、車両開発や検証、ドライバーの特性解析や運転技術の向上などで利用されています。特に昨今の情勢で実環境での検証が難しくなってきていることから、以前よりもドライビングシミュレーターを利用する機会が多くなっています。

一般的なドライビングシミュレーターの運用では、ステアリングやペダルとの接続による車両の操作を再現することはできます。しかし、車両の揺れや重力加速など、実際に体感することに得られるテストや検証を行う必要がある場合、大規模な装置の設置や投資が必要になります。

今回、CarSimは株式会社アイロック様から提供されるT3R SIMULATOR(図1)と連携することにより、高度で充実したドライビングシミュレーター環境を安価に実現できる方法を提案します。

T3Rとは3次元の動きを再現することができるモーション装置で、シートと筐体に取り付けられたアクチュエータによって簡易なシミュレーターでありながら実車に乗っている時と同様に車両の揺れや重力加速などの体感を得ることができます。

図1 T3R製品

このT3RとCarSim、そしてステアリング装置などと連携することにより、より実車に近いドライビングシミュレーターを実現することができます。

図2 CarSim T3R接続イメージ

CarSim側の車両挙動計算によって、自車両のYaw,Roll,Pitch,各方向の加速度のパラメータがMATLAB Simulinkを通してT3Rに渡されることによって車両の動きによって発生する揺れなどの挙動を再現、体感することが可能となります。これにステア・ペダル等を組み合わせることにより、高いリアリティを感じることができるドライビングシミュレーターが構築でき、車両運動開発を進めることが可能になります。

図3 シミュレーション実行画面サンプル

詳細な説明、疑問点等につきましては弊社までお問い合わせください。


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