CarSimのCOM Interface機能を用いてMATLABのmファイルでCarSimを起動し、さらにSend to Simulinkボタンを押下してSimulinkモデルを起動するように設定した場合、動作が不安定になったり、MATLABが複数立ち上がったりするなどの問題が発生することがあります。上記の設定の場合、COMによる「MATLABからCarSimを立ち上げる」操作と「CarSimからMATLABを立ち上げる」操作が行われることになり、動作が不安定になる可能性があります。
MATLABのmファイルでCarSimを起動し、CarSimとSimulinkモデルを連携させたシミュレーションを行いたい場合は、Generate Files for this run機能で実行する方法を推奨します。Send to Simulinkとは異なり、MATLABのウインドウやSimulinkモデルを立ち上げるのではなく、指定したフォルダにsimfileを送り、モデルにパラメータ情報を渡すだけの動作を行います。CarSimからmatlabを立ち上げる動作がなくなり、「MATLABからCarSimを立ち上げる」動作だけが行われるため、動作が安定します。
Generate Files for this run機能につきましては、(バージョン9.0xの場合)CarSim画面の
Help -> Model Extensions and RT HIL -> External Models and RT Systems の
「Models: Transfer to Local Windows Directory章」
および、
Help -> 操作ガイド&事例リスト -> 実践編(Simulinkによるモデルの拡張)の
「4. Generate Files for this Run機能を使った実行方法」をご参考ください。