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AI開発データ準備プロセスのボトルネック解消にビジュアルデータセット最適化技術のスイスLightly社と提携し国内展開

2022.03.08

製品

この度、バーチャルメカニクスは、幅広いAIの活用に伴って増加している強化学習プロセスで必要な機械学習モデルを、多様性と特性に偏りのない必要十分な量の学習データへ抑制するソリューションを提供するスイスLightly AG(Lightly社)と国内での事業提携を開始します。

■背景
近年、AI開発での機械学習で取り扱うデータ量が急激に増加しており、莫大な量のデータに対して効率よくキュレーションし、いかに機械学習モデルの精度向上へ活かせるかが重要な課題となってきています。しかしながら、収集された膨大な画像や映像データから、最適な学習データセットを一点ずつ目視や手作業で抽出して準備することが、現実的に極めて困難になって来ています。また、機械学習用に投入するデータにはタグ付けのアノテーション作業が欠かせません。オートアノテーションツール等を活用した作業の効率化も今後期待される技術となっていますが、現状では、適切なアノテーションをおこなうには手作業に頼らざるを得ず、膨大な工数とコストを要しています。それを削減するには、学習用のデータセットを合理的に削減する必要があります。ところが、機械学習モデルの精度を確保するのに必要な学習用データ量を見積もり、そのデータセットを準備して、その冗長性や網羅性の良否判断をおこなうのは非常に難しく、また、それを手作業で試行錯誤するには多大な工数を要します。そのためデータサイエンティストのほとんどの工数がそうした膨大なデータとの格闘に充てられているのが現実であり、それではAIシステムの開発速度を落としかねません。

今回新規事業で提携したスイスLightly社(Lightly AG)では、このようなデータサイエンティストの課題解決のために、「自己教師あり学習」と「能動学習」を活用した独自技術による「Lightlyデータキュレーション・プラットフォーム」を開発しました。それにより、最大限に学習モデルの精度を高めながらも、無限とも言える莫大な量のデータから効率よく特性に偏りない学習用データのキュレーションがおこなえるようになります。Lightlyは従来の学習用データセットの準備プロセスを大きく変革します。

■展開内容
(1)ビジュアルデータをキュレーションすることで企業の機械学習モデルの改善を支援することをミッションとして2019年に創業したLightly社 は、既に多くの世界有数のラベリングツールベンダー、データ注釈サービス会社、またモデルの検証サービス等と多くのテクニカルパートナー関係を結んでいます。また、創業から短期間にも関わらず、大手自動車メーカーやスイスの鉄道会社などで採用され、大きな成果を生んでいます。
バーチャルメカニクスでは、このLightly社製品の国内販売代理店として提携し、日本国内での販売を開始します。

(2)現在のAI開発における学習用データセットの準備過程では、データの冗長性や偏り、網羅性などに多くの課題を抱えています。Lightly社の製品は、先進の独自技術でそれらの課題に対応し、モデル精度の確保に必要なデータのサブセットを抽出します。それにより、データセットサイズを縮小しながらモデル性能の維持・向上が可能になります。その結果、アノテーションに要するコストと作業工数を大幅に削減することが可能です。

■今後の展開
バーチャルメカニクスでは、従来から注力して来た自動車開発分野のADAS・自動運転技術開発の分野のお客様を含め、画像を用いた多様な分野のAI開発時のデータセット準備プロセスでのデータセットの品質向上とラベリング(アノテーション)のコストを削減し、最大限の開発スピードの確保が必要なお客様に向けて、新しいソリューションとして提案して行きます。

特にフォーカスしている分野として、自動運転、鉄道、医療、農業の分野、また顔認証、良品・不良品の外観検査、スーパーやコンビニ等での顧客動向等での画像認識技術を用いたAI技術開発のデータサイエンティストの業務に携われているお客様や、データアノテーションサービスのお客様への展開を見込んでいます。


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