TruckSimの特長
○ 標準で38種類の車両モデルバリエーションを持ち、特注にて新たなモデルを追加可能
○ 高速かつ安定したシミュレーション(停止・ジャンプ・極低速にも対応)
○ パラメータ・マップ入力に特化した専用GUI
○ 操縦安定性検証・制御ロジック検証などの事例データが充実
○ MATLAB/Simulink、LabVIEWとの接続インターフェースを完備
○ FMIによる1Dモデルやリアルタイムシステムとの連携
○ dSPACE、Concurrentなど各種リアルタイムシステム上でHILS(Hardware In the Loop Simulation)システムを構築可能 ※Real time版
○ ドライビングシミュレータの高精度車両運動モデルとして利用可能
○ C, Python, M-Scriptなど各種言語によるモデル拡張・実行が可能
○ Linuxのサポート

TruckSimの車両モデル
車両モデル
38種類の車両モデルバリエーション ※1

タイヤモデル
- コンタクトパッチによるタイヤ接地点高さ/傾斜の平滑化
- 非対称タイヤのサポート
- タイヤ複合理論の機能強化
- タイヤ特性評価用の専用入力画面(Tire Tester)と専用ソルバー
- タイヤモデルインターフェースの改善
- 内蔵タイヤモデルの改善
- ダブルタイヤのサポート
- タイヤ複合理論の機能強化
- 外部タイヤモデル(MF-Tyre/ MF-Swift、FTire)との連携
※ MF-Tyre/MF-SwiftはSiemens社の製品です。MF-Tyre およびMF-Swiftの使用には別途ライセンスが必要です。尚、リアルタイムシステム上では使用できません。
※ FTireはCOSIN社の製品です。FTireの使用には別途ライセンスが必要です。尚、リアルタイムシステム上で使用できません。
パワートレインモデル
- 4軸8輪駆動(8×8)まで可能な駆動系モデル (エンジン・AT/MT・デフ、捩り剛性)
- AVL社Cruiseパワートレインソフト連携(オプション:External Powertrain Interface)
- 多段(Max 18段)変速のトルコンATモデルと機械式クラッチによるMTモデル
- パワートレーン系モデルは、パーツ毎にSimulink外部モデルと置き換えが可能
- 連続可変変速機(CVT)のサポート
ブレーキモデル
- 全ての車輪へ独立したブレーキシステムとABSコントローラを設定可能
- FMVSS-126/ ECE R-13H 認証の為の代替シミュレーションに対応
ステアリングモデル
- すべての車軸がステア可能なステアリングシステム
- アッカーマン特性を考慮したステアリングモデル
サスペンションモデル
- リジッドサスペンションのロール運動改善
- 左右非対称も可能なサスペンションのフル非線形キネマティック特性(マップ)
- ホイールはシングルとデュアルをサポート
- エアサスペンションの特性サポート
- タンデム式サスペンションの不等分・動的荷重分散 をサポート
ばね上・空力モデル
- 質量、慣性、ホイールベースなどを数値で入力
- 空力係数、空力作用点などを入力可能
ドライバーモデル
- オープンループのアクセル、ブレーキ、ハンドル(舵角/トルク)、シフト 操作時系列入力
- 目標追従ドライバーモデルによる、クローズドループの操舵角、速度コントロール入力
- 軌道プレビュー車速制御オプションの追加によるドライバーモデル
TruckSimの機能
走行シナリオ・マヌーバ設定
- 高速道路走行…合流での加減速、車線変更、分岐検知・制御、車線の増減
- 市街地走行…交差点右左折、ラウンドアバウト、交通流再現、歩行者検知、踏切、駐車
- Euro NCAP試験…自動ブレーキ試験(前方車両停止・定速走行・減速)
- 走行試験…ダブルレーンチェンジ、フィッシュフック、Sine with Dwell、波状路、サーキット、定常円旋回、低μ路、不整路面(オフロード、轍など)
路面・オブジェクト・ADASセンサー機能
- 3次元コース生成機能を用いて様々なコース・路面を再現
- Mcity路面 / 景観の再現
- GPSデータ取得機能を搭載
- 直線 / 円弧 / クロソイド曲線などを組み合わせて簡単に路面作成が可能なSegment Builder機能
- 複数の路面を組み合わせて、交差点や高速道路など実際に近い路面を再現可能
- 風向や風速などを入力し、風による影響を表現可能
- オブジェクト描画機能で他車両や標識などを用いた交通流を設定可能
- ADAS開発に有効なオブジェクトセンサーモデルを最大20個設定可能(オプション:ADASセンサー)
- RGB / 距離 / 面法線ベクトルの取得(オプション:ライブアニメーター)
拡張機能
- MATLAB/Simulinkを介して他社ソフトウェアとの連成やモデルの一部置換が可能
- FMI ver1.0 / 2.0 への対応
- Events機能により運転 / 環境 / 車両条件を実行中に変更することが可能
- 専用スクリプトVS Commandsを用いて、車両 / 運転 / 環境条件の拡張カスタマイズが可能
- COM Interface機能により、MATLABやPythonなどのスクリプト言語で自動実行が可能
- C, MATLABなどで車両モデル拡張・シミュレーション実行を可能にするVS API機能
表示機能
- TruckSim結果評価に最適化された専用アニメータ&プロッタ VS Visualizerを採用
- アニメーション / プロットの同時表示対応
- 出力データを簡単にExcel/MATLAB形式へ変換可能
- VS Visualizer単独での実行がライセンスフリーで可能、非ユーザへの結果データ展開に有効
その他
- 複数データベースをインストールし、使用者・プロジェクトごとで分類が可能
- モデル解説 / 使用方法についての日本語版ドキュメントを用意
- 他社間のデータ授受に有効な、データ暗号化機能
- ADAS関連事例、他ソフト連携事例を含めた多くの設定事例を用意
- ソルバー及びVS VisualizerのLinuxサポート(Red Hat、CentOS、Ubuntu 各64bit)
- 高精度アニメーション環境(Unreal Engine)へのPlug-inを提供


レーンキープアシスト


TruckSim標準事例の中の一例
TruckSimには、最初から150パターンを超える試験・走行シナリオの事例と、70種を超える車両特性モデルが事例が標準で入っています。その中から、ほんの一例を紹介します。

(前1軸・後2軸 トラクタ + 3軸セミトレーラ + 3軸 セミトレーラ)






対応OS
Windows 10 & 11
Linux (ソルバー, VS Visualizerのみ)
(リアルタイムシステムのReal Time OSは、各リアルタイムシステムに従います。)
ラインナップ
TruckSim
基本バージョン。Windows上で単独またはSimulink上で外部モデルと連成実行が可能です。
TruckSim DS
TruckSimに簡易ドライビングシミュレータ機能を付加したソフトです。
Windows PCにLogitech製ゲーム用ハンドル装置を繋いで、TruckSimで作成した3D道路コース上で運転することが出来ます。
TruckSim RT + (Online & Offline Execution)
TruckSim をHardware In the Loop(HIL)システム上でリアルタイム実行でき、さらにWindows 上でオフライン実行も可能なパッケージです。ユーザが作成した制御ブロックと共に、各リアルタイムシステム上でオンライン実行できます。
現在、A&D、Concurrent、 dSPACE、ETAS、National Instruments、Opal-RT、Speedgoat のリアルタイムシステムに対応した製品が選択可能です。
対応オプション
- ドライビングシミュレータ
- リアルタイムシミュレーション(HILS)
- ADASセンサーオプション
- パラレルソルバーオプション
- マルチプルビークルオプション
- フレームツイストオプション
- ライブ アニメーターオプション
※ VehicleSim及びCarSim・BikeSim・TruckSim・SuspensionSimは、 Mechanical Simulation Corporationの登録商標です。